東北三陸: 宮古@岩手,唐桑@宮城 2016.08 - 1/3
今年の夏も東北にした.
本当は三泊四日だったのですが.
「行こう」なんて話けしかけておいて,実際アクション起こしたのはビビって出発の数日前,と.まぁいつもの事なのでしょうが(呆),慌ただしく準備を進め「やれやれひと安心」と顔を上げたら,...台風 7 号にロックオンされてると.ってことで,前日ギリまでアタフタとリスケ.宿を,そして移動の便を換え,当初の一泊目を削ることで帳尻を合わせ準備終了.相手が自然とはいえ,やはり恨めしい限り.
今回の旅は,「台風のばかやろ」.
アウトライン.;
1 日目: 宮古市
2 日目: 浄土ヶ浜,そして気仙沼市唐桑
3 日目: 仙台への帰り道
- 朝ごはん,民宿内で
- 寄り道,「道の駅 大谷海岸」
- 寄り道,「道の駅 津山 もくもくランド」
- 寄り道,「道の駅 上品のふるさと」
- 到着,仙台
こんなとこ.
出発,宮古市へ
台風は過ぎたのですが,いわゆる "台風一過" なピーカンではなく,過ぎて尚天気は崩れたままだと.
タイミングと言い,過ぎて尚愚図つく空模様と言い,今回の台風は何から何まで恨めしく感じます.
さて.
仙台駅に着いて,まずはブッキングしたレンタカーを受け取りに.
『バジェット・レンタカー』
レンタカー,以前,別府旅行で嫌な思いをして以来(笑 *1,会社含め,借りた車の印象は,その旅行を印象付ける大きな要因のひとつだと思っています.
今回利用させていただいたのは『バジェット・レンタカー』という会社.
利用ははじめてです.
決め手はコスパ.コンパクトカーで,安心パックっぽいものまで込み々で 15,000 円台.
勝手なもんで,安ければ安いで,よくある DAIEI や AEON 的「安かろう,~」なロジックで不安もあるのですが(笑),結論としては,良かったです.それも "かなり".
手続きも滞りなく,車も綺麗.窓口に居る側のスタッフの対応は,慣れていないのか,アルバイトだからなのでしょうか,皆さん疲れた感じでボッたいですが,まぁ気を害する程ではありません.
また機会があったら,こちらの会社は検討に入れるかな,と.
有料でも三陸道使って
気分良く車を手配し移動開始.
主に国道 45 号線を下っていく感じになるとは思うのですが,とりわけ松島辺りまではよく混雑する印象があったのと,お互い宮古市までの距離感がない上に,Google マップによれは所要時間が 5,6 時間と思いの他かかるようで,行きは有料道路使ってもよりスムーズに移動できよう,三陸道を利用するところからルートを採ることに.
寄り道,『道の駅 林林館』
途中,車の「2 時間経ちました.そろそろ休憩を...」なんてガイドきっかけに,程なくして目に入った道の駅へ.
『道の駅 林林館』
お土産はじめ,地元産の野菜や果物,そして漬物や豆腐など加工品の物産販売が並び,お食事処,と.
きっちり食べる程お腹も減っては無いけど,軽くお腹を沈めるのにちょうど良いと,茹でたばかりのほんのり温かいトウモロコシをシェア.立ち食いスペースの端っこにあったベンチに座って頂きました.ちなみに冷蔵ショーケースの方にも,冷たくしてあった茹でトウモロコシがあって安かったのもあったのですが,やはり茹でたての方が色からして美味しそうだったのでそちらを.
あとココで気になったのが,お餅.
入って直ぐの所に,お餅が結構な量とバリエーションで賑やかに並べられていて,ごく日常的な風景の中に埋め込まれたそのコントラストたるや,"お餅=ハレの場" という感覚の者にとっては妙な違和感すら覚える程.何か不思議な感じでした.
そんな "違和感" を感じたのは自分だけではなかったようで(笑),「恐らく食堂で出すモノと被らないように,というのがあるのだろうか」なんぞ勝手な解釈で一旦は落ち着くものの,もしかしてこの辺りにとってお餅と言うものは,ごくごく日常的に食されるような土地柄ってものなのでしょうか? 全くの見当違いかも,ですが.
道の駅を出て一気に宮古を目指します.
と言うか,途中幾度か休憩を挟みたいと思った事はあったのですが,思いの他適当なポイントが無かったと言うものあり.
そう,台風のばかやろね.
ここから一気に岩手は宮古市まで行くのですが,"そろそろ気仙沼なんだけど" 辺りの 65 号のルート,グデングデンで凄かった.霧で前が全く見えなく,海を目指す態で移動しているのですが「むしろ山っ」な(笑).個人的にはクネクネ道嫌いではないので楽しみましたが.
宮古市着,一泊目『ホテル 近江屋』
一泊目の宿となる『ホテル 近江屋』に到着.
だいたい AM 11 時前に出て PM 05 時前着だから,だいたい 05 時間.Googls マップで所要時間は知らされていても,本当にこれくらい掛るんだ,と改めて.
こちらはホテル自身の予約サイトからブッキングしました.一泊目の晩ご飯は,外で,と決めていたので,宿泊の食事も朝のみ.チェックインの手続きは滞りなく済ませる事が出来ました.支払いはカード OK.
フロントがある 1 階ロビーは新築っぽく綺麗だけど,部屋があるフロアへ昇り,エレベータから一歩踏み出すと,そこはも~ザ・昭和.このギャップから,1 階は例の震災で津波にやられたのだろうな,と.うんうん.
あてがわれた部屋は 4 階の和室,確か 10 畳だったかと.鍵も期待を裏切ることなく,ザ・昭和な茶色の透明なプラスチック塊り 20 センチ程度の長さのスティックがキーホルダー的にお尻に着いたもの.勿論,オートロックではなく.
お部屋も同様,ザ・昭和.
決して綺麗じゃないけど,汚いわけでもなく,昔ながらの地方のビジネスホテル,まぁこんなものでしょう,という感じ.今回,と言うかいつもか,宿に対しては,アッチ側の種族が白目状態で群がるような "そういうの" (笑) は求めていないので.
夜ごはんも外ですし,基本寝るだけなので.
《全てのお部屋から三陸の海を望むことができます.》と謳っているだけあって,部屋に入って窓には海の景色が広がります.が,やっぱりですね.目の前の広い土地には重機や材木が規則正しく並べられています.震災の爪痕,と言うものなのでしょう.やはり目の当たりにすると痛々しい.こればかりは仕方無い.外では未だ働いてらっしゃる方がいらっしゃいました.有難い,暑い中,ほんとご苦労様です.
元通りになんぞ野暮なこと言いません,この風景に用意された未来へ至る時が来る事を願うばかりです.再びここを訪れたる時を楽しみに....それくらいしかできません,が.
部屋に入って「あ」と思ったのは,確かに全室禁煙ではあるのですが,やっぱりな,と言うところかしら.勿論,"超絶絶頂に!!"とまではなくとも,あぁ以前は喫煙 OK だったんだろうな,と.まこれも,ザ・昭和.実際,畳にはそんな跡ありましたし,個人的にはちょっと残念でもありますが,ま,こんなもんだと思っています.あり.
部屋にはバス,トイレがありましたよ.*2ユニットではありません.共同/大衆浴場ってのが嫌いな者にとって,部屋にシャワーがあるのは実に有難い限りです.
シャワーは結構勢いよく出てくれてポイント高し.良かったです,ひと安心.
アメニティは HP にある通り最低限のものはあって,詳細はそちらを参照.その記載以外で「あれ」と思ったのは,細かいですがシャワーカーテンが無かったのと*3,シャワーの場所から手の届くところに石鹸を置く場所が無くてちょっと困った*4,と言った辺りで,まぁその程度と言えばその程度.
トイレは,最低限機能のウォシュレットあって,これもまたひと安心.
晩ごはん,『海鮮居酒屋 山水』
部屋に荷物を置くやいなや外出.お楽しみの晩めし.
向かうは『海鮮居酒屋 山水』.
ホテル『近江屋』から,宮古駅前,市街地へは寄り道&遠回りで,徒歩 30 分程度
そうそう,『近江屋』の場所は,今晩のターゲットである『山水』含め色々とお店が集まっているような市街地,駅前?,へはちょっと距離があるようです,地図で見るとひと駅分ほど.
事前に色々調べていた中でも,「良いんだけど宮古市街/駅から遠いのが難点」的な論調のレビューもちらほら目にしていだけに気にはしていたのです.が,何を仰いますか,全っ然近いと思いました.*5
正確に計ってはいなかったのでわかりませんが,後でログを見ると,途中ツルハドラッグなど寄り道しても徒歩 30 分程度.こういうバイアスなかったら,10-15 分くらいかと思います.
個人的な感覚ですが,宮古駅および周辺市街地から『近江屋』間は,全く以て徒歩圏内.勿論,天候や荷物などの要因によるでしょうが.
思いの他スムーズに看板を見つけお店を目の前に.
『海鮮居酒屋 山水』
港街は幾ら夜が早いとは言え PM 05 時過ぎは早すぎか,と心配になり歩きながら今更に調べると,開店間際のタイミングらしく.
しかもこちらは "いかにも旅行できたよそ者" 的に,一見で,なおかつ飛び込み客,と言うこともあって,処々心配をしておったのですが,直前ひと組のご夫婦が吸い込まれるように入って行かれるのを目にし,かなり気が楽に.
そして店に顔を入れると,若い,恐らく女将さんでしょう,感じ良く迎えて頂き,しかも通されたのが一番奥の座敷と,隅っこ大好きには堪らないポールポジション.それまでのアタフタ感はまさに取り越し苦労でした,と.えぇ,ほんとビビリです(笑)
お通しとして出てきたのは,よく聞き取れなかったのですが,ツブ貝.何となく「アオツブ貝」と言われたような...むろん,聞き直す勇気なんぞは無く.
これがすんごい身が詰まってて,結構驚いた.あんたら,こんな殻にどうやって入るのよ.
女将さんの薦めを伺いつつ,お品書きのボードを見ながら考えていると,開店したばかりなのにも関わらず,結構ひっきりなしにお客さんが入ってくる.やはり結構人気みたいですね.
オーダーは,お薦め頂いたものを基本に.
ホヤ刺し
まずホヤ刺し.
これは失礼ながら自分の嗜好優先で入れさせてもらいました,あは.
器にされている殻の中には,ホヤ水がたっぷりあったのは嬉しかった.ホヤ水,自分で捌く時は絶対捨てずに一緒に盛りつけるのですが,都内のお店で食べるとホヤ水捨てるのか使わないのがデフォっぽいらしく気にはなっていたのですよね.
サンマ刺し
で次はサンマ.
初モノです.キラキラ綺麗.
これが凄くおいしかったです.この日一番の感動.脂は勿論,ほんのり甘く,トロケる,と言ったようなちょっと信じられない食感を体験.おそらくサンマをこんな美味しいと思って食べたの初めてではないかな,と本気で思っています.
美味しいのは嬉しい.
カキフライ
三つ目は,カキフライ.
確かこれはお薦めアイテムではななったけど,揚げ物って家では絶対しないので,こういうのを食べるのが外食の楽しみでもあったりします.
やっぱこう言うのビール合う.
筋子の巻き寿司
そーしーて! 筋子の巻きずし.
筋子大好き.何だろ,魚卵系では明太でもイクラでもなく,絶対筋子だし,白飯で食べるアイテムだって卵や納豆でもなく筋子 No.01 だし,例え加工品だとしても海産の食材でももしかしたら,一番喜びを感じるものと言っても過言じゃないかも.
それが巻きずしですって.実は,これ目的にこの店に来ました.(断言)
筋子を巻きにして食べるというのは生まれて初めて.見て,このビジュアル,もー胸躍るわ.
酢飯の上に,筋子を一本,いや一本じゃなくてもばぁっと並べられて... なんて想像しただけで,いいわー.
ちなみにこちらはお薦めアイテムではなく,店内の札に書かれている所見ると,いつもあるメニューっぽい.
ちなみに,今のところパッと思いつく次点は,カマス.塩焼き笑.さいこうっ
メカジキの煮つけ
で最後はメインディッシュ?! のお肉(笑) 的に,メカジキの煮つけをオーダー.
これは女将さんのお薦めにあったもの.
ゴロンっ.
オーダーで伺った時「塊りで...」なんて仰っていただけあって,結構なボリューム.実際出されたビジュアルを目の当たりにし,全部食べられるかな,とは思ったものの,ちまちま摘まんでいるうちに最後まで食べれておりました.
味付けはほんのり甘辛く,そう煮つけだわ,って安定の味.
箸を入れた時はホンノリと温かかったのですが,真ん中に行くにつれて次第に冷たくなり「ん?」と思ったのですが(笑),お互いに「これくらいの大きさ,分厚さだったら,予め煮なくちゃだめかもね」なんて言いつつ.
実際,そうなのでしょうね.あらかじめ煮ておいて,冷蔵庫に置いておいて,出す時チン,みたいな? あんなに大きな塊りなのに芯まで結構しっかりと味が染みていたのも,一度冷所に置いたという効果もあるのかなぁ.個人的には,段々冷たくなるのも悪くないと思って食べたけど,あれは狙っての事なのでしょうか(笑).
身も柔らかくシットリ,時々コラーゲンで最後まで美味しかったですよ.
完食.
ごちそうさま
とこんな感じで,瓶ビール 4 本,かな?,に,日本酒を,『六舟刈穂』ってやつで秋田の酒らしいです,おかわりで 2 合,そしてこの食事で一人 5,000 円も行かないってお互いビックリ.思わず「安っ」.
えぇホント,この味とボリュームですから,かなりコスパ良い.
大満足.
帰りも徒歩.ここでも再びツルハドラッグへ。買い物終えて出てきたら結構な勢いの小雨.勿論徒歩.
部屋に戻って,ツルハドラッグで買ったらしいザクリッチをバリバリ言わせながら,ザクリッチがジャイアントコーンより如何に優れているかを力説.こーゆーほんっとどーでもいー無駄な情熱って結構好きな方なので,そうですかそうですか,と耳を傾け.
つか,ザクリッチとジャイアントコーンだったらどっち? 言われても,んなもん安ければどっちでも良いし(笑).
そんなこんなで初日おしまい.シャワーを浴びて、それでも恐らく 10 時前には寝てる.