鉛温泉.花巻@岩手 2013.08 3日目

3 日目.

朝風呂

この日の朝は,藤三旅館のたぶんフラッグシップであろう,'白猿の湯' に行ってみる.
話聞くと,自分の苦手度を煽る感じで,とっても不安.

女性専用の時間から混浴に切り替わる時間から,7 分ほど待ってから部屋を出る.

先客 1 人.うっと思ったけど,来ちゃったし待ってもしょうがない,と言い聞かせ入浴敢行.

階段降りて,オープンスペースの脱衣所,お風呂場との仕切りはない.

深さが 1.2 m ほどで,立って入る,立ち湯って言うんだと.

ほどなくして,先にいた方が出ていき,独占っ.

深いところを探しながら,浸かる.
まぁ,珍しさもあって,それなりに楽しい.
でも自分的には,それだけかな...

したら,また人が来たので,すぐ上がる(笑

で,時間もまだあるので,そう再び '桂の湯' へ!(笑
だいすき,'桂の湯'.
でも,やっぱ夜ですね.

ここの脱衣所,空調がなく扇風機ひとつで,とてもあっつい.
どうやっても,汗が噴き出てくる.

せっかくお風呂入ったのに,これでは本末転倒.

そそくさ部屋戻って,調理場で朝ごはん用意して...

この日はけんちゅわんデー....結果的にか?



宮沢賢治イーハトーブ

まずはこちらへ.

午前中だと言うのに,駐車場は一杯.まぁキャパが足りていない,というのも要因でしょうが.
にしても,この時の警備員の態度には本当に嫌な思いをさせられた.



宮沢賢治記念館

イーハトーブ館から地つなぎ (?) で,7,8 分程度ほど登っていくと宮沢賢治館.

結構な角度の登り坂だけで何気にキツいけど,途中に賢治作品からのモチーフにした造園やモニュメントがあって,公園みたいな感じになっている.

この宮沢賢治館にも駐車場あるけど,一度に両方見るんだったら個人的にはイーハトーブ館に停められた方がハッピーかも.

童話村も見たいということで,入場券が 2 館分セットになったチケットを買う.それぞれに買うより,ちょいと安くなる.

宮沢賢治って,実はあまり惹かれる作家でもなく,そう期待もせずにいたのですが,面白かったですよ. 小学の時分だと思うけど,注文の多い料理店を読んで,いや読まされて(笑,本当に自分の思った通りの解釈をしていいのか戸惑ったのを覚えている.
大人たちは,これを読ませて何を伝えたかったのだろう? たぶん自分は大人が読み取ってほしいと思っている解釈はしてないんだろうな,という戸惑い,そしてそれを自分の中に押し込め見て見ぬふりをした時の感覚を今でも鮮明に思い出せる.
あのころから,読書感想文と言うものだけはダメだったよなぁ.

閑話休題

何か幾つかは読んでみたいと思ったなぁ. 実際,あんな体験だったし,自分の天邪鬼な性格も手伝って,彼の作品はあまり読んでなかったりする.

特に '月夜のでんしんばしら' には悶絶しましたね.
"ドツテテドツテテ、ドツテテ.." っていう,この音に対する感性と言うか,創造力,発想力と言うか,そしてそれをアウトプットする力.
なにアレ.凄すぎるでしょ.

そして,あの賢治自身の挿絵もこれまたカッコよすぎる.
あの挿絵が t-シャツ が,本気で欲しい.あったら絶対買うっ.

あと,画もすんごい上手なのね.
教科書の挿絵,って見て,最後まで本当に賢治自身のだって信じられなかった.

いっぱい書いておきたいことあるけど(笑



宮沢賢治童話村

車をちょっと走らせ,今度は童話村へ.

これも思いのほか楽しかったなぁ.

賢治の学校.
面白かった.
'宇宙の部屋' は,感覚が順応するまで,空間認知ができず最初びっくりした(笑 結構思い切ったアトラクションだなと,思い関心.
撮影禁止,ってなかったので,撮っちゃったけど...ほんとはあったのかな? あったらごめんなさい.

あ,5,6 軒のログハウスで構成する '賢治の教室' の裏側にある 'ふくろうの小径' が結構楽しかった.暑かったけど.
'賢治の教室' は,正直あんま... な感じで,むしろ 'ふくろうの小径' の方を観るべきかと :-P と言うか,'賢治の教室' ってどのブースも異様な臭いしません? あれがちょっとダメだった.



雉蕎麦@金婚亭

お昼.
またも,どうしよーねー...

きちんと調べきれなかった自分も悪いのですが,
花巻での食文化で,どうも "これっ" てのに巡り合えなくて.

で,また「なにこれ」でチョイスしたのが "雉蕎麦" なるもの.
そうまた蕎麦(笑

雉? やっぱり,想像がつかず,どんなもんだろうという好奇心がトリガー.

'金婚亭'.
こちらは,漬物屋さん."金婚漬け",というのがありますが,その "金婚" らしい. そこがやっているレストラン.

漬物屋だけあって,漬物がビュッフェスタイルで置いてあり,自分で好きなものを頂くことができる.しかも,お代わり自由.

色々食べれて楽しかった.
行った日は 4 種類.
やはり金婚漬けは出ませんね.そりゃそうだ.

ここでも結構待たされて(笑
で,こちら.

ちなみに,上に幾つかパラパラと乗っけられているサイコロ型のが雉ってことっぽい.

蕎麦は,手打ちじゃない...と思う.量産の機械製麺.
なので,味がどうこう,というものは感じず.
まぁ,お店がレストランという態だから,そうだろうな,とは思っていましたが,やっぱりちょっと残念.

で,汁はそんなに特徴なかったなぁ... 特に調べていないので根拠ないけど,たぶん雉から出汁をとっている,というようなことだろうと思うけど,ごくフツーに食堂やファミレス的なところで味わうような印象の汁. そしてやっぱ,甘いっ(笑 ちなみに,温かいのしかない,とのこと.

雉の肉であろうもの.
結構固くて,パサパサしている.
この食べた感じ,どっかであるよなぁ,と思い出したのが缶詰のシーチキンかクジラの肉とか.

まぁ,これもフツーの "定食屋のお蕎麦",って感じ? どうしても,普通のかけ蕎麦,あるいは山菜蕎麦? に,雉の肉というアイテムを付けた,という印象が否めないかなぁ.

これで 900 円は,うん,高いかなぁ.

ごちそう様をしてから,
漬物の売り場にも言ったけど,楽しかった.
特にゴボウの漬物は,小っちゃい頃に結構好きで良く食べた記憶がよみがえった.



イギリス海岸

名前で気になっていて,宮沢賢治記念館でもその名と写真を目にして行ってみたくなったので.

ところが,これって,いつもある風景ではないのね.
時期によるものだ,ということ行ってみるまで知らなかった.

自分だけ(笑



道の駅 石鳥谷

日本三大杜氏のひとつ,南部杜氏の町が石鳥谷だ,と言うことで行ってみることに.

道の駅,'石鳥谷'.

国道 4 号線を走ってる側から見ると,まさかココじゃないよね,と思うほど地味な佇まい.
危なく通り過ぎるとこだった.

で,中に入ると,あるはあるは.酒,酒.

ぼんやり店内あるっていると,運転変わってやってもいいぞ,言われる.
たしかに色々試飲してみたかったけど...そんなに物欲しそうな感じだったのだろうか(笑

日本酒ケーキがおいしい,って言ってた.

ここでは,
南部せんべいの辛子明太子味,というのを見つけて買う.
写真はない,もう食べた(笑

いや,以前,実家から貰った,辛い味付けの南部せんべいがあって,その美味しさに感動したことがあった.
以来,気になれば都度探すのだけど,一度もお目にかかることはなかったのです.
そしてこの度,辛子明太子味の南部せんべいなるものを目の前にし,「...だっけ?」と.
辛い味だったのは覚えてるけど,何味だったかは覚えていない.
でも,辛い系のものは,これだけだよなぁ,と買っていくことに.



賢治先生の家

これが今回の旅行で一番印象に残ったかなぁ.

これがまた,実に美しい建物なのですよ,えぇ.

特に,縁側.
歩いていて,あぁ,やっぱいいなぁ,と思った.
さらに縁側から外を眺めた時の風景もいい.背筋がピンとなる.

あと,昔懐かしい実家にあったような古いタイプの足踏みオルガンがあった.

後で知ったのですが,目の前にこんな面白い風景があったんですね. 全然気づかなかった.

そんなこんなで,MaxValu というスーパーで晩ご飯の買い物して,宿へ帰ることに. ほんっと皆ヤッスイ.立派な有頭エビ,サービスタイムにちょうど目の前で入って,40円代って! タイムセールで 30円代だっけ? 忘れた(笑 2 つ買った.



お風呂

今晩は,白糸の湯.
これで全てのお風呂行ったかな.

印象は特になし.

お客さんが引っ切りなしに出入りして,落ち着かない,と言うか嫌になったのですぐ出てきた.

上がってから,調理場へ.
今晩は,さっきの MaxValue で買った魚介を使って,アクアパツッアを作ることに.
やっぱレンジって便利なのね.あは.

結構まともに,美味しくできた.
スープも最後まで,しっかりと頂きました.

あ,'いわて早池峰山麓 Konzert (コンチェルト)' というワイン,白なのですが結構コスパ良いですね.
ってみたら,リースリングでしたとさ.

アクアパッツァのトマト君がムツけった感じだったので(笑

はい,3 日目,おしまい.


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