臺湾巡り 2012.04 3日目 (3/3)

3 日目.3 こめ.


臺北
  • 食,朝は勿論豆漿 '阜杭豆漿'
新竹
  • バス移動 '台湾好行' 獅山線,一日フリー切符
  • 食,'老街一口菜包'
  • 食,昼は '北埔食堂'
  • 北埔老街
  • 食,'新竹黑貓包'
臺北

注) « が当エントリー内で触れているアイテムです.



臺北に戻り,向かうは '師大夜市'.
最寄り駅は,mrt新店線の台電大樓站(g9) とのことで,まず淡水線で古亭站側に向かう.ここで緑色の新店線というラインに乗り移る.これがちょっと分かりづらい.この線は乗った電車によって,そのまま乗っていればいいケースもあるし,乗り換えなければならないケースもある.
僕はこれにまんまと引っかかる.どうやら乗り換えなくて良かったらしい.気づいたら頂溪站に向かって舌打ち.

戻る.

そんなこんなで 台電大樓站.夜市へ向かう.
こちらの記載にしたがって改札を背に右に曲がり直進.ひたすら直進.

この辺りから雨がパラついてきて,折角上がってきたテンションも不安で揺らぎ始める."どうせ気まぐれなにわか雨だよね,すぐ止んでくれるよね" なんて言う 'お願い' という根拠ない予測をよそに,雨脚は次第に強まっていく.
結局は,こちらの気持ちをあざ笑うかのように,それはもう,スコールと言っていいほどのレベルになる.

僕はもう,完全にここで折れてしまう.
ただでさえ雨が嫌いなのに,旅先での雨.

あとは "せっかくだから" という考え方だけが支え.

ターゲットは,'許記生煎包',そして '雞房重地鹽水雞'.
あとはオプション枠で '永豊盛' といったところかしら.
それ以上は,物理的には勿論,心理的にもサクサク歩き回るような状態じゃないので,もうこれでいいと思う.



食,師大夜市 '許記生煎包'

まずはこの夜市で最も楽しみにしていた '許記生煎包' を目指す.
師大夜市に来た最大の目的は,ココでもある.

とお店があるとされる場所を目の前にするけど,...ない.
こちらを見て目印になるだろう,と考えていた'豪大大雛排' もない.
間違っていることを前提に,これまで調べたリソースを収集し直してみるも,...やはり間違っていない.

そしてとうとう,google の street view に手を出す.
多少の違いはあるものの,幾つかの目印になるアイテムがあるので,それを重ね合わせてみても間違っていない.

そんなことをしつつ,路を 2,3 往復.
やはり間違いない.

とその時.
路の逆側に確かあれは,バンだったと思う.

それに貼り付けられていた紙に,おねいさんが気づく.

そこには,何と店が移転することが書いてある.
さらに,その開店日は,04 月 21 日からと...ナニソレ.


見つからないのも当然.
なぜなら,移転しているから.
移転による閉店期間は,ちょーど,僕が来た,その日まで.
移転後の新装開店日は,ちょーど,僕が来た,次の日から.僕が臺灣からいなくなる,ちょーど,その日から.しっかりものだ.

凹むどころではなく,なかなか見つからない事によって抑えていた苛立ちは頂点に達し,完全に自暴自棄に入る(笑

今思えば,移転先のマップ,記録しておくんだったと思う.
でも,もうその時は,すぐにでも無かったことにしたかった(笑



食,師大夜市 '雞房重地鹽水雞'

気を取り直して...,ではない.
最初っから,こんな予定だった態で,次に,'雞房重地鹽水雞' に行くことに.
このお店は,ウロウロしている中で既にチェックできていたので,難なく目の前に.

ここまでは良かった.
問題はここから.
師大夜市 許記生煎包
'雞房重地鹽水雞' 写真も暗いが気分も暗い...
オーダーを入れるためのコミュニケーションがとれない.
そう,'また' である(笑

ここの店員さん,皆さん,現地の言葉のみ.日本語も英語もダメ.
当然,日本語メニューもない.いや,あるわけない.

こっちも十分な下調べも準備もロクにしていなかったのもあって,大変なことに.

店員さん,見た感じ 50 代くらいのお父さんだったんだけど,
現地の言葉で遣り取りできないことを知ると,笑顔も次第に曇ってきて面食らった様子.
"こいつ何言ってるか通訳してくれよ" 的な感じで,隣のお店のスタッフも巻き込む(笑
店の前は,たった僕一人のせいで,まさに てんやわんや.

店の前にパネルがあって,そこに '1/4 雞 + 任選三串...' とかと書いてあるので,これが僕が他の頼むべきアイテムであることはわかっている.
師大夜市 許記生煎包

指差す.
ここまではいい.なんとかごまかせた.

ここから先.
お父さんは,お構いなしに僕に現地語でバンバン話しかけてくる.当然だ.

チキンな僕は,悪い方向に完全に舞い上がり,あわわ... あわわ...

そんな遣り取りにならない遣り取りに耐え切れなくなったのだろう,お父さん,呆れた様子で お手上げだ なゼスチャーまでされる始末.
こちらは完全に恐縮.

と.そして突然店の奥に引っ込んで行ってしまった.

あぁ.やっちゃった,と僕は本気で思う.僕はこの時,完全にビビってしまっている.

そしたら,お父さんが戻ってくる.
八百屋や魚屋さんでよく目にするようなサイズの発泡スチロールを両手に抱えながら.
野菜類が入っている.

欲しいの指差して選びなさい,と.
ありがとう,お父さん.

ちょん,ちょん,と入れてもらう 3 つのアイテムを選ぶ.
タケノコにブロッコリー,そしてもうひとつはやはりお肉がいいな,とハツを使ってもらうことに.これはメニューから.'雞心',これは字から想像できる.
師大夜市 許記生煎包
おとうさん
お父さんは,ちゃっちゃと調理しはじめる.

途中,辛さを聞かれる.店頭の看板から '大辛' を指差す.お父さんからは見えない事に気づいて 'あ' と思った時,後ろの学生さんくらいだろうか,間髪入れずに女の子が代弁してくれた.
ほっとして,お礼を言おうと振り向いたら,女の子の手には番号札が....ますます申し訳ない気になってくる.何はともあれ,"謝々" と.

お父さんは,僕に鶏の切れ端を差し出して味見をさせてくれながら調理を進めてくれる.
この辺りで明るさを取り戻してくれたお父さん,いやもともとそうなのだろうけど...,ここでやった幾度かの陽気な遣り取りに,妙に和まされる.勝手な自分だ(笑

そうして,色んな人に助けられて出来た '鹽水雞' がコレ.
ちょっと上手く撮れてないですけど.
師大夜市 許記生煎包
'鹽水雞'
やっぱ美味い.
僕は青島豆漿の前に構える,名もなき店のが好きで3回程,そして台中の花園夜市で食べたのとで,比べられるほどの経験はないけど,味はあっさりしているな,と言うのが第一印象.あと野菜,結構の量も多めで,切ったサイズもゴロゴロと大き目だったような気がする.そういったことからも最後まで食べごたえがあったように感じています.
もうちょっと辛くしてもらっても良かったかな :-)

'鹽水雞' という料理.
こちらも大好きな台湾料理のひとつで何度か食べいて,要領はわかっているけど,思い返すと,これまでのいずれのお店も,目の前に材料が広がっていて,指を指して遣り取りをしていたなぁ,と気づく.

今までで一番ハードルが高かった.けど楽しかった...
いや.それ以前に,現地の言葉を吸収しようとしない僕の態度もイケないな,と思った.本当に迷惑な客だったろうな,と反省.
言語学習となると,どこから攻めたら良いかわからないけど,まぁ同じ失敗を繰り返さない程度,少なくとも字見て,それが何であるかぐらいは把握できるようにしておこうと思う.

まずは自分の手が届く半径から.


何か物足りないので,この鹽水雞を突っつきながらウロウロしてみようと思ったのですが,やはりこの雨では何もしたくなくなる.
おねいさんは,お店の中でデザートを食べている.大学の隣にあったお店.

どうするか,と聞かれ,僕は躊躇なく 'もういいや' と返事をする.
帰ることに.


買い物,スーパーマーケット '頂好 welcome'

台電大樓站 に行くまでの途中,スーパーに寄ることに.
僕はこれでみた酸辣湯のレトルトと,以前食べておそらく今最も好きなお菓子である 辛いピーナッツ '' があればと,その購入を企んでの入店.
酸辣湯はあった.
ところが,'' がない.ただ同じようなスナックがあったので,散々迷った末,せっかくだし,と,代替アイテムとして購入することに.
あとビールとか欲しいの買う.

買い物も終えて店を出ると後にし,台電大樓站 へ向かう.
雨脚はだいぶ落ち着いてきていたが,やはり傘を差さないとダメなレベル.

雨脚も弱まったから,もう一回,夜市回ってみるか,とも言われたが,もう僕は嫌だったw

そういえば,駅までの途中,'永豊盛' を見つける.
でも,もうその時はココから一刻も早く離れたい気持ちでイッパイだったのでスルー.
とはいえ,確かに美味しそうだった.


そんなこんなで 台電大樓站 からホステルがある 中山站 へ舵をとる.



とにかく天気にヤラレタ夜市.このまま終わらせられるのは,どうしても悔しいので,もうひとつどっか寄っていくことに....悪あがき.
# 何か,こんなんばっかね(笑

途中あるいは近くで何かないものか,とリストをあさると...いた.'北平上園樓'.ここの水餃子に興味あったので寄っていく事に.
リファレンスはこちら



食,'北平上園樓'

臺北車站で急遽、青色の南港線に乗り換え,善導寺站 へ.
4番出口,だったかな? から,数分.
北平上園樓
'北平上園樓'
店に入って,う,と思った.
いわゆる '気軽な' 感じの,もっと大衆食堂っぽい雰囲気をイメージしていたら違かった.まぁ餃子に葱餅といった系をターゲットにして向かった分だけイメージに勝手なバイアスをかけてしまっていたのがアレだけど.
結構しっかり 'レストラン' している.
水餃子と葱餅だけ,って嫌がれるかもなぁ,なんて思いながら通された席につく.
北平上園樓
'北平上園樓'
渡されたメニューは外国人用みたいなことが書いてあった.
ターゲットの '蝦仁蒸餃' と '葱油餅' を見つけ,これらを注文.
それだけ? な感じのリアクション.そりゃそうだ.これらはメニュー上いずれも desrt として分類されている(笑

そうそう.ここでは不思議な光景が広がっていた.
すべてのテーブルには同じアイテムがドカンと置いてある.本当に,すべてのテーブル.
こちらで言えばしゃぶしゃぶ鍋みたいな姿の鍋,と言ったらよろしいかな.中央の飛び出た円錐部分は,しゃぶしゃぶのそれより 2,3 倍くらい高く,むしろタジン鍋にイメージが近いかしら.そう,タジン鍋のフタの裾野部分にお野菜をぶっこんで食べている.
ここの名物? よく分らないですが...後で調べてわかったんですが,どうやら '酸菜白肉鍋' というものらしい.見た目的に,ネタとしても興味はあったけど,もうこの時点,そこまで食べる元気はなくしてしまっている.
イメージはこの辺り,とピカップ
ココとかココとか,こんな感じ.
と,最初に来たのが,'蝦仁蒸餃'.
もちろん美味しい.でも違いを語れるほどではなく...
先のリンクのレビューを参考にする方が良いかも.
北平上園樓 蝦仁蒸餃
'蝦仁蒸餃'

そして '葱油餅'.
あぁ,もうすでに細かい味は忘れてる...
テーブルにあった唐辛子の粉末,日本で言うと一味唐辛子みたいなものがテーブルにあって,それチコっと振りながら
北平上園樓 葱油餅
'葱油餅'
北平上園樓 葱油餅
'葱油餅' アッツイうちに!
後で調べてみて,もっと色々食べてみればよかったなぁ,と思う.
猫耳麺 とか面白そうじゃない? それ以外にも色々と惹かれる料理もあって,また行ってみたいと思うけど,2 人では十分楽しめないかもなあ.一皿の量とか見ると,たぶん大人数の方が楽しめるかも.ランチ時とかだといいのかな...

そんなんで店を後にし,ホステルへ帰る.

明日は4時起きしなくてはならない.
明日ではチェックアウトするタイミングがないので,その日中に済ませなければならない.
チェックアウトしたら鍵は返さなければならないので外に出れなくなる心の準備をしていたら,返却は明日の朝で良いらしいとのことでちょっと安心.せっかくだし外出する?,となったけど...やはり明日早起きしなければならない,ということで大人しくすることに.

んあーーー!! 次の日も休みで多少無理して遊んでもいいのに....よぉぉぉっ.(舌打

調べていたら mrt 始発,05 時台はないことに愕然とし,就寝.